むち打ち症とカイロプラクティック・整体
2008-09-28
今日は、むち打ち症のことをお話しします。
外傷性頚部症候群、頚椎捻挫などとも呼ばれます。
カイロプラクティックの先進国である米国では、むち打ち症は、カイロプラクティックが効果を上げやすい症状の一つとされています。
むち打ち症の特徴
やっかいなことに、事故の直後には症状が出ないことが多いのです。
多くの場合、翌日以降、首、背中、肩などのコリや痛み、頭痛、めまい、吐き気耳鳴りなどの症状が出てきます。
また、数週間後に、めまい、頭痛、吐き気などの、自律神経失調の症状が現れることがあります。
外見上あるいはMRIなどの画像診断では変化が見られないこともあります。
医師は、神経学的検査などさまざまな検査を行いますが、原因が特定できないことがあります。
そのような場合、本人が言い出さない限り、その痛みや苦しみは誰にもわかりません。
急性の痛みや障害は、多くの場合、3ヶ月程度で完治します。
ただし、10%程度のケースでは、6ヶ月以上治癒に要する場合があると言われます。
後遺症が残ることが多い傷害です。
事故後3ヶ月から6ヶ月で症状が固定してくる、つまり、西洋医学では
症状の改善が予想しにくい状態になる傾向があります。
後遺症の現れ方はさまざまです。
自律神経失調症、腰痛、肩こり、など、さまざまです
多忙な現代の病院では、症状固定後の長期治療に対応できない場合があるとも言われます。
また、単なる主観的症状ではないということを、医師や周囲の人に理解してもらうことが難しい場合もあります。
放置すると、身体の不調和感から、腰痛などの二次的な影響が出てきます。
首や背中の不調和感が、事故後数年たってもとれないことがあります。
持続的あるいは周期的に現れる不快感は、関節包内の障害、筋肉バランスの崩れが原因として考えられます。
そのような不調和が続くと、腰痛や膝痛など、直接関係しない部位にも二次的な影響が出てきます。
むち打ち症発生のメカニズム
交通事故、激しいスポーツなどで発生します。
むち打ちは、交通事故で起きることが多いのですが、スポーツなどで首に急激な衝撃を受けたときにも発症します。
特に、スキーやスノーボード、格闘技などで多いようです。
身体と頭の間で、首が「むち」の様に動き、骨や神経、筋肉や靱帯に傷を負います。
人間の頭部は4〜5キログラムの重さがあり、7つの頚椎(首の骨)の上に、上下左右に動きながら、微妙なバランスをとって、乗っかっています。
身構えることのできない速い衝撃が胴体にかかると、重い頭部は取り残され、首や頭蓋骨の付け根が引き延ばされ、圧縮、屈曲されます。
また、筋肉が緊張して保護することができないため、骨や関節、靭帯や筋肉、血管や神経などが直接損傷されます。
主な症状
軽いむち打ち
首周辺の痛みや違和感があります。
ひどいむち打ち
首や肩だけでなく、背中や腕まで痛みの範囲が広がります。
さらに重度なむち打ち
頭痛や吐き気、めまいや耳鳴り、手足のしびれやまひ、腰痛が起こるとともに、
精神的に不安定になり、症状がいつまでも続きます。
医師は、脳や骨格系の損傷など、客観的な所見を探しますが、発見できない事があります。
そうすると、客観的な所見を欠いた、不定愁訴として対応されることも多いのです。
むち打ち症の分類
頚椎捻挫型、神経根型、頚部交感神経症候群(バレ・リュー型)、脊髄症状型などがあります。
また、低髄液圧症候群と呼ばれる症状が出ることがあります。
実際には、いくつかの型が複合して現れることが多く、慎重な診断が必要です。
頚椎捻挫型
首の筋肉や靭帯、首の関節が捻挫を起こし、炎症を起こすものです。
神経根型
頚椎などで首の神経が圧迫された状態で、首を動かすと腕の痛みやしびれを感じます。
手に力が入らないなどの症状が出る場合もあります。
頚部交感神経症候群(バレ・リュー型)
自律神経失調症型とも呼ばれ、めまい、耳鳴り、不眠、肩こり、頭痛、食欲不振、疲労感、抑うつ症状、などの症状が見られます。
むち打ちの結果、自律神経の中枢である星状神経節に不調和が発生した状態です。
7個ある首の骨の付け根近くにあるため、影響を受けることが多いのです。
特に、左右方向に衝撃を受けたときに傷つきやすいと言われます。
また、多くの場合、事故後、数週間程度してから発症します。
神経ブロックにより痛みを取ることはできますが、完治には至らない場合があります。
脊髄症状型
脊髄が損傷された状態で、両手のしびれや筋力低下が見られ、
重傷な場合には、両足がまひすることもあります。
低髄液圧症候群
脳や脊髄の周囲は、脳脊髄液に満たされています。
外傷などによって、脳脊髄液が減少すると、頭痛、めまい、吐き気、倦怠、思考力の低下などが
現れます。
まだ解明されていない部分の多い症状です。
画像診断の限界
頚部のMRI画像を分析することで、脊髄や神経根に損傷や圧迫がないか調べることができます。
しかし、頚部交感神経症候群(バレ・リュー型)の場合には、脊髄や神経根の損傷が原因ではないため、MRI画像で確認できない事があります。
むち打ち症の二次的な影響
しつこい不快感が長期間にわたって現れることがあります。
持続的あるいは周期的に現れる不快感は、関節包内の障害、筋肉バランスの崩れが原因として考えられます。
むち打ちによる筋肉の障害や、関節の亜脱臼によって、緊張やコリが発生します。
緊張やコリが持続すると、二次的な影響を引き起こします。
緊張やコリは血管を圧迫し、血行が悪化します。
血行の悪化により、自然治癒力が低下し、症状が慢性化していきます。
このようにして、むち打ちの二次的な影響は長期化し、悩まされる人が多いのです。
そのような不調和が続くと、腰痛や膝痛など、直接関係しない身体の部分にも影響が出やすくなります。
カイロプラクティック、整体によるアプローチ
米国では、むち打ち症は、カイロプラクティックが効果を上げやすい症状の一つとされています。
むち打ち症発生直後の激しい症状が治まり、数ヶ月して症状が安定してきた時期が、カイロプラクティックや整体を試みる良いタイミングです。
その時期になっても、不調和感や違和感が残っている場合、カイロプラクティックや整体によるアプローチが有効である可能性があります。
しかし、実際には、むち打ち発症後、数年以上たって、腰痛など、さまざまな二次的な症状が出始めてから、来院されるケースが多いです。
そのような場合であっても、二次的な症状に対応していくだけでなく、原因になっている首(頚椎)のゆがみを直し、身体全体の姿勢や骨格調整、骨盤矯正を行うことで、自己治癒力を回復することで、ゆっくりとではあっても治癒に向かうことが多いのです。




