治す施術と・・・
2008-08-25
今日は、近所の接骨院(整骨院)に見学に行ってきた。整骨院に真面目に通ったが治らない、と言って来院される方が、ずいぶん多いので、本当のところを確かめたかったのだ。
選んだのは、口コミで地元ナンバーワンの接骨院。駅からはずいぶん離れた、バスでも10分、自転車では20分くらいかかる場所だ。
着いてみて、驚いた。
バス停は目の前だけど、人通りはほとんど無い。自動車がどんどん走っている、郊外の田舎道だ。
でも、人が入っていく。ずいぶん入っている。不思議だ。
約束の時刻より少し早めに着いて、店内を拝見する。明るく、清潔で、ラジオが流れる、軽快な雰囲気。
いろいろな物理療法器具(ウオーターベッド、足湯、ウォーマーなどなど)が、効率的に並べられている。
スタッフの動きも機敏で無駄が無い。
でも、それだけではないはず。たくさんの患者さんをさばく仕組みだけでは、駅前のお店には勝てないはず。
何が違うんだろう?
興味津々、院長の動きを追う。
見たところ、Y院長が、一人の患者に触れている時間は、2分以内だ。
少し話した後、Y院長が「では、寝てみてください」。そして、2分間、背面を施術してもらった。
うーん、なるほどーーーーー!確かに、変化を感じる。うまい。と言うか、すごいんじゃない?この人。
と、最初は思った。2分間終わってすぐ、体感の変化があったから。Y院長も、ちょっと得意そう(?)
しかし!その思いはすぐに消えてしまった。胸骨の5番、先生が調整を入れたと行っていた場所が、とてもへんなのだ。(6時間たった、今も違和感あり。)言わなかったけどね。
体感に変化があったのは事実だが、正しい調整になっていない・・・。そして思ったのは、
一瞬で体感が変化したと感じた人は、先生のおかげだと思って、また来院する、本当は治療にはなっていない。一回はとても安いから、毎日くる。本当の治療はしていないのだから、・・・だんだん症状が進んでいく。
なんだか、そんな、悪魔的なシナリオがうかんでしまった。
そういえば、「シナリオ」という言葉は、Y院長も何度も使っていた。
で、Y院長にインタビュー。
以前は、もっともっと、手技中心に、一人一人に時間をかけた治療を行っていた。病院で長年実績をつくってからの独立。自信はあった。でも、もうからない、と言うより、やっていけない、というか食べていけない。その中で、苦しみの中で、大きな優先順位の変化があった。本当に良い施術をすることより、もうかる経営を優先することにならざるを得なかった・・・。
とても、正直に、後進である私に、業界の厳しさを語っていただいた。「治る治療」よりも、「患者が回転する経営」に切り替えざるを得なかった、と。
きっと、それが現実なのだ。事実なのだ。
現実の重みが、Y院長のくやしさが、そして、日本の代替医療の現状が、のしかかってくる。
私の目指す「治すカイロ整体」、なんて無謀なのか?Y院長にできなかったことが、私にできるのか?
できる!とは言えない。でも、降参だ・・・、とは絶対言わない。
チェレンジしよう!治すための整体・カイロプラクティックにこだわって行こう。それが険しい道でも。
そしてもう一つ、Y院長からもらった智慧がある。最初の2分間で変化を体感させれば、すべてが変わる。Y院長の手技はすごかった。
治る施術を突き詰めたい!私が、その器でなかったとしても、そのことを忘れて、カイロプラクティックの理想を汚すことは絶対にすまい。
そのように誓いなおした一日だった。



